Raspberry Pi Zero WHが届いたので、早速起動させてみようと思います。
ただ、Raspberry PiにはPCで言うところのHDDやSSDに当たるものがついていません。そこでどうするかということなんですが、マイクロSDカードにOSを入れて起動させるということです。
そして今回はRaspberry Pi用のモニターやUSB接続のキーボード、マウスがなかったのでWindowsからVNC(リモート)接続してみようということです。
ということで起動させてみたいと思います。
OSのインストールや起動に関してはこちらを参考にさせていただきました。
「Raspberry Pi Zero W」をWindows10PCだけでセットアップ
https://qiita.com/Mitsu-Murakita/items/c70c44a30ac72dbbb6c2
こちらの方法、前述の通りSSHで接続しWindowsからのSSH接続で設定を行い、VNC(リモート)にて接続する方法です。非常に細かく丁寧に書かれています。今回僕の方法はいくらか端折ってます!笑
Raspberry PiのOS「Raspbian」をWindowsからの遠隔操作で使えるように設定していく
OSはRaspberry Piで最もスタンダードとされている、「Raspbian」というOSを使います。
こちらから、「Raspberry Pi OS (32-bit) with desktop and recommended software」をダウンロード。

2.5GBほどあるので結構ダウンロードに時間がかかります。
起動ディスクを作る
Raspberry PiはMicroSDカードを起動ディスクにするということで、MicroSDカードを起動ディスクにしていきます。
ダウンロードしたファイルを解凍すればimgファイルがありますので、imgファイルをフォーマットしたSDカードに書き込みます。
フォーマットにはSD Card Formatter、ディスクイメージの書き込みはWin32DiskImagerというソフトウェアを使いました。
設定ファイルを書き込む
Raspberry Piを普通に使うにはこのままSDカードを差し込んであげればいいのですが、ここでは遠隔操作を行うために一工夫です。
- SSHを有効にする
- Wi-Fiの設定を予め行っておく
の2つをします。
SSHを有効にする
SSHとはコンピューターとの通信をするためのものです。
初期設定ではRaspberryPiのSSHは無効にされていますので、こちらを有効にします。
方法は簡単で、起動用MicroSDカードのルートフォルダに「SSH」という空ファイルを作るだけでOKです。
Wi-Fiの設定を予め行っておく
Raspberry PiにあらかじめWi-Fi設定を行っておくことで、電源を入れて立ち上がるときに自動的にWi-Fiにつながるようになります。
起動用MicroSDカードのルートフォルダに新しくファイルを作って、Wi-FiのSSIDとパスコードを入力します。
ファイル名は「wpa_supplicant.conf」で、下記をコピペして、ssid=”test”のtestを今お使いのWi-FiのSSID、psk=”abcd1234″のabcd1234をパスコードに適宣置き換えてください。
country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
ssid="test"
psk="abcd1234"
}
起動用MicroSDカードを差し込み電源を入れる
ということで起動用MicroSDカードが完成したので、MicroSDカードを挿入し、電源を入れます。
Raspberry Piのコネクタの横のLEDが黄緑色に光り、電源が入っていることが確認できます。

起動まで2~3分待ちます。
この時点でHDMIでモニターを繋げておくと、起動の様子が確認できます。

なんだか嬉しいものですね!!
Raspberry Piの設定を行う
まずは、Raspberry Piと操作するWindowsとの通信を確認しなければなりません。
Windowsのコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力します。
ping raspberrypi.local

きちんと通信が行われていれば、以下のように通信状況が表示されます。

通信の確認ができれば、いよいよ接続を行っていきます。
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行します。
ssh pi@raspberrypi.local
パスワードを聞かれますので、「raspberry」と入力して、エンターキーを押します。
すると、「pi@rasbperrypi:~ $」 と緑色で表示されるはずです。

この表示が出れば接続完了です。
パッケージリストの更新
まずはRaspberry Pi内部のソフトウェアパッケージの更新を行っていきます。
「pi@rasbperrypi:~ $」のあとに以下のコマンドを入力し、実行。
pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get update
上記が完了したら続けて「pi@rasbperrypi:~ $」のあとに以下のコマンドを入力し、実行。
pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get -y upgrade
結構時間がかかりますが、問題なく完了するはずです。
ソフトウェアの構成を設定
Raspberry Pi内部の構成を行っていきます。
「pi@rasbperrypi:~ $」のあとに以下のコマンドを入力し、実行します。
pi@raspberrypi:~ $ sudo raspi-config
画面がラズパイ内部のコンフィグ画面に切り替わります。

まずは「5 Interfacing Options」の設定を行います。
ウィンドウズのキーボードのカーソルで移動してエンターキーを押して設定していきます。
「P3 VNC」

「YES」を選択し「OK」でエンターキーを押します。
これでWindowsからVNC(リモート)接続できるようになりました。
VNC接続する
ということでWindowsからVNC接続します。
改めて説明すると、VNCとはWindowsからRaspberry Piへリモートデスクトップ接続するということです。
「Virtual Network Computing(バーチャル・ネットワーク・コンピューティング)」の略で「VNC」ですね。
Windowsの中にウィンドウが立ち上がり、そこにRaspberry Piのウィンドウが投影されて、その中でマウスやキーボード操作が可能になります。
なので、別途Raspberry Pi用のモニターやマウス、キーボードを用意しなくてもいいということなんですね。
今回はRealVNCというソフトを使いました。
https://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se324464.html
接続先:raspberrypi.local
Username:pi
Password:raspberry
と入力して接続すれば、Raspberry Piのデスクトップ画面が表示されます。

以上でRaspberry Piの起動が確認できました。
いやー、文字にするとかなり時間がかかりましたが、意外とすんなり接続できたと思います。
Windowsの中で接続できて操作できてるってなんだかすごく楽しいものですね。
今後は一つ一つ細かな設定を行っていきたいと思います。